11月9日はカンボジアの独立記念日だ。
今年はそこへ満月の時期が重なり、水祭りのボートレースも、この日に王宮前のトンレサップ川で行われるはずだった。
だが、先の洪水でカンボジアもタイやベトナムほどでないにせよ、大きな被害を受け、災害復興のためにボートレース開催資金を充てることになり、レースは中止になってしまった。
地方予選を勝ち抜いた選手達は気の毒だが仕方あるまい。
上の写真は、独立記念日の看板だ。
看板の中で笑っているお爺さんは、シアヌーク前国王。
20はカンボジア王国が出来て20年、90はシアヌーク前国王が10月31日で90歳になった事を表している。
まとめてお祝いしてしまおう、という事らしい。

今回は王宮前を流れるトンレサップ川の右岸をポタリングしてみる事にする。
川沿いコースは、サイクリングの定番だ。
王宮の川前はタイルの敷き詰められた公園になっており、非常に走りやすい。
人は多いが十分なスペースがあるので、ママチャリ速度でなら危険はまったく無さそうだ。
太陽が容赦なく両腕を焼く。
日本では秋だというのに日焼けしそうだ。

川ではボートに乗った漁師が網を引いていた。
世間では三連休なのだが、彼らには関係ない。
お疲れさんです。

そんな様子を見ながらギコギコ音のするペダルを踏んでいると、婦人警官に呼び止められた。
なんだか怒っている。
え? ここ走っちゃだめなの? 自転車?
・・・知らなかったとはいえ、すみませんでした。

どうも日本での感覚が抜けない。
時々、道路の左側を走ってしまい、こちらだと逆走だと気付いて慌てることがある。
取り締まっている警官も、自動車には厳しいが自転車はスルーなので今まで何も言われてないが・・・気を付けねばなるまい。

ちなみに、外国人が車に乗っているとちょっとした事で警官に呼び止められ、長時間拘束される事がある。
特に違反が無くても、「俺には違反しているように見えた」とインネンをつけられるのだ。
これは、つまり「開放してほしかったら分かってるんだろう?」という事だ。
5~10ドル渡してやれば大人しくなる。
実際に違反してても違反して無くても変わりはない。
捕まった時点で解決法はトコトン論戦するか、お金を渡してさっくり開放してもらうか、どちらかだ。
ムナクソ悪いが、これが東南アジアである。
賄賂を受け取らない警官がいる国は日本くらいのものだ。

今回もお金を払わないといけないかと思ったのだが、それを要求される事もなく注意を受けただけだった。
悪い警官ばかりではない。

川沿いを北へ走っていくと、建物に船がめり込んだ面白いレストランが見えてくる。
ボパー・プノンペンだ。
ちょうどいい時間なので、ここで昼食を取って行くことにしよう。

店内はこんな感じ。
川面を望めるロケーション抜群のレストランだ。
今日は白人の観光客が団体さんで来ているようで、ほぼ満席状態だった。

中央の小さな舞台では、木琴の演奏をBGMに、踊り子さんが伝統舞踊のアプサラ・ダンスを踊っていた。
踊り終わると、白人さん達拍手喝采。
ピュー!と口笛の音が鳴ったりもしていた。
ノリが良いなあ、アメリカ人かな?

団体客と厨房の間を大忙しで行ったり来たりするボーイさんを捕まえて、カンボジアの伝統料理『アモック』を注文。
アモックは川魚の切り身をココナッツミルクで蒸した料理だ。
大抵、小さな入れ物に分けて入れられており、ココナッツベースのカレーのような味付けがされている。
この店では、バナナの葉っぱの入れ物に入っているようだ。
クセの少ないわりにハッキリとした味付けで、ご飯がもりもり食べられる。

タイ料理は辛いか酸っぱいかの二択だし、ベトナム料理は香草の匂いが強すぎる。
甘辛い味付けが基本のカンボジア料理は、東南アジアでは一番日本人の好みに合う味だと思う。
アモックも例外ではない。
カンボジアは、白米も日本のお米に近く、瑞々しい。
初めて食べた人はインディカ米だと気付かないかも知れない。

ホテルに帰るとノートPCに仕事のメールが来ており、内容はあと一週間はこちらに滞在せよ、というものだった。
そうすると、プノンペンのポタリング日記も、もう少し続けねばなるまい。
うーん、どうしたものか。
ガイドブックに乗っているような内容は、わざわざブログに書くこともなかろうと思っていたが、一つどこか行ってみるとしようか。


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自転車を始めてからすっかりポタリング中毒になり、最近はブルベにまで手を出すように・・・。Kitaguchi

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